回春マッサージは股間周辺などリンパへの刺激が特徴ブログ:02月08日
7年前にママが、続いて3年前に兄が亡くなった。
それまで自由気ままに
結婚もせず、遊びまわっていたあたしも、
さすがに一人実家に残った病を抱えたお父さんを思い、
約20年ぶりに実家に帰った。
ママが健在の頃から、
日本酒を浴びるように飲む兄と両親の仲は、
しっくりいかなかった。
そしてママがクモ膜化出血で倒れ、
約2ヶ月の闘病の末亡くなった後は、
お父さんと兄の関係は修復しがたい程にこじれていった。
ママの死を自分のせいだと自らを責め続ける兄には、
日本酒以外に逃げ場が無かったのかもしれない。
酔っては暴言を吐き暴れる兄を、
お父さんは悲しい目で見ていた。
そんな生活が災いして、兄も亡くなった。
お父さんは「悲しいけれど、正直ホッとした」とあたしに言った。
あたしは、実家に戻りしばらくたってから、
ママが亡くなって以来そのままになっていた、
家の中の片付けを始めた。
そんなある日見付けた手紙の束の中に、
お父さんからママにあてた手紙があり、
あたしはお父さんに内緒でそっと開いてみた。
それはあたしが生まれて間もなく、
お父さんが出稼ぎ先から出したものだった。
内容は
「たまにしか会わないので、
子どもたちが自分の顔を見て泣きだしたのがショックだった」とか
「早く一緒に暮らしたい」とかたいした内容では無いのだけれど、
家族に対する愛情が溢れていた。
あたしは涙が止まらなかった。
兄が生きている間に、ひと目見せてやりたかったという気持ちで、
胸が一杯になった。
仏壇の隅にお父さんの目にふれぬようにそっと手紙を置き、
心の中で
「兄ちゃん、あたしたちはこんなにも愛されて育ちましたよ」
とそっと呟いた。
そして、お父さんも昨年亡くなり、
あたしは本当に一人きりになってしまった。
でもあたしの前には、3人の写真が有り、
今も3人からの愛情を感じている。